スズキハスラーは軽自動車の小さなボディーとアウトドア装備を搭載したクロスオーバーSUV軽自動車です。
SUVのような見た目と個性的なデザインが特徴で、そのルックスに一目惚れしてしまった人も多いのではないでしょうか。
一方で、「子育てには不向き」という声もあり、ファミリーで使うとなるとやっぱり「ミニバンやスーパーハイトワゴンのほうがいいのでは・・・」と悩む人もいるかもしれませんね。
そこで、実際に子育てしながら約2年間ハスラーに乗ってきた筆者が、「ハスラーは子育てカーとして使えるのか?」について、リアルな感想を書いていこうと思います。

ファミリーカーとしてハスラーを検討中の方は必見です!
我が家の使用環境など
- 車種:ハスラー Jスタイル Ⅱ ターボ 2型 フルタイム4WD
- 家族構成:夫・私・娘(1歳児)
- 主に、通勤・保育園の送迎・日用品や食材の買い物で使用。
- 回転式チャイルドシート装着
安全性に優れている
特に小さいお子さんがいるご家庭では、安全性の高さにはしっかりと注目したいところです。
ハスラーは全グレードに「スズキセーフティサポート」と呼ばれる先進安全運転支援機能を搭載しており、そのほかの運転サポート機能も充実しています。
2016年度には、予防安全性能評価で最高ランクのダブルプラスを獲得しており、軽乗用車トップクラスの安全性といえます。
さらに、4WD仕様には、雪道などで車輪の空転を抑える「スノーモード」や、滑りやすい場所での発進をサポートする「グリップコントロール」などが搭載されています。
雪国に暮らす筆者は、毎年ヒヤヒヤしながら運転しているので、この機能はありがたかったです。
ハスラーは軽自動車とは思えないほどのさまざまな運転サポート機能が充実しているので運転が苦手なママにもぴったりですよ。
室内の広さは問題なし

室内の広さはスーパーハイトワゴン並みとはいかないまでも、十分な広さを確保しているので家族での外出や買い物も問題ありません。

後部座席を1番後ろにスライドした状態だと足元がかなり広々としていて、大人も足を伸ばして快適に座ることが出来ます。(筆者の身長は165センチ)

この場合、ラゲッジスペースが狭くなってしまいますが、後部座席は子供が乗ると考えれば、足元に荷物を置くことができるので問題ありません。

ラゲッジスペースにベビーカーなど荷物を積みたいときには、前にスライドさせると最大でこのくらい拡大できます。このように後部座席が左右独立して前後にスライドできるのも便利ですね。

今度は反対に後部座席は狭くなりますが、それでもこぶし一個分以上のスペースがあり足も組めます。小学生くらいなら後部座席を一番前にスライドしても、それほど不自由なく過せるでしょう。
現行ハスラーは、スペーシアをベースにしているので、さらに快適な空間になっていると思います。
乗り心地・走行音
ハスラーの口コミを見ていると「乗り心地がものすごく悪い」「走行音がうるさい」など厳しい評価が目立ちますが、いざ乗ってみると心配していたほど乗り心地が悪いわけでもないし、走行音は、むしろ軽自動車にしては静かだと感じました。
以前も軽自動車に乗っていた方なら、それほど不満なく乗れるのではないでしょうか。
たしかに段差を超える時などは、大きく飛び跳ねる感じするので、慎重に運転する必要がありますが、それ以外は意外と安定した走りで、赤ちゃんの頭や体が揺さぶられるという心配もありませんでした。
ちなみに、我が家の娘は、新生児のころから走り始めると即寝ていたので赤ちゃんにとってもハスラーは意外と乗り心地がいいのかも・・・(笑)
チャイルドシートへの乗せ降ろし

回転式のチャイルドシートの座席を車のドア側に向ければ、無理な体勢にならず座らせることが出来ます。

背の高いスーパーハイトワゴンと比べると、大人の頭上に余裕がないので、急いでいる時などたまに頭をぶつけたりします・・・。
また、「ハスラーの最低地上高(路面とボディの最も低い部分との間隔)が高いこと」プラス「回転式チャイルドシートの土台の高さ」のダブルの効果で天井が狭くなっているので、しょっちゅうではないですが、抱き上げたときに娘の頭を天井にぶつける時があります。
筆者は「軽だし仕方ないかな」ぐらいにしか思わないですが、主人に聞いてみたら、買い替えたいほどではないけどイラッとポイントだそうです。
スライドドアじゃない
ファミリーカーを選ぶ時のポイントとして「スライドドアであること」を条件にしているご家庭も多いと思います。私も、ハスラーを購入する当初は「ないと不便なのでは?」とギリギリまで悩みました。
実際に使用してみて、子供をチャイルドシートに乗せおろしするときに、風が強い日は、隣の車にドアパンチしないように注意しなければならず、正直「スライドドアだったら良かったな〜」と思います。
ですが、大人がドアを開ける時に気をつけていれば、隣のクルマにドアパンチしてしまうということもありませんし、後悔するほどの不満はありません。
スライドドアにも「子供の飛び出しを誘発しやすい」や「緊急時や急いでいるときなどパッと閉められない」というデメリットもあるので必ずしもスライドドアがないといけないわけでもなさそうです。
スライドドアは子育て世代にとって、あればとても便利な装備だと思いますが、なくてもなんとかなるというのが結論です。
タイヤが高い
ハスラーはタイヤは、全グレード165/60R15というサイズに設定されています。
一般的な軽自動車と比較すると大きめのタイヤであり、同じサイズを装着している車が少ないことから必然的に価格が高くなるのですが、購入時には気づがなかった意外な落とし穴でした。
特に冬タイヤは、1本10000円超えるものが多く、さまざまな出費が重なる子育て世代にはかなりの痛手となります。
ディーラーで購入すると・・・

楽天市場でも・・・

しかしそんな時は、インチダウンすることでタイヤ代を節約することができます。
インチダウンする場合「165/65R14」または「165/70R14」が装着でき、価格はだいたい純正タイヤの半額くらいになります。
「ハスラー インチダウン」で検索すると165/65R14に変更している人が多いようですが、知り合いの車屋さんに相談したところ165/70R14をおすすめされたので筆者はそちらを装着しています。
インチダウンすることでコスパ面や走行時の安定性も良くなるので、見た目に拘らないのならタイヤのインチダウンを考えてみるのも良いのではないでしょうか。
結論

便利さはあまり感じませんが、広さも使い勝手も許容範囲なので、「自身が気にいった車に乗りたい!」というのであれば、ファミリーカーとしての選択肢に十分入ってくるのではないでしょうか。
子育てをしながら車を楽しみたいという方、家族と一緒にアウトドアに出かけられる車が欲しいという方にとって、ハスラーはとても良いチョイスですね。
保育園の送り迎えでも我が家の他にも何台かハスラーをみかけるのでハスラーで子育てしている人は意外と多いのかもしれません。
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