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【体験談】新生児一過性多呼吸でNICUへ(原因・症状・後遺症はある?)

※本サイトにはプロモーションが含まれています。

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新生児一過性多呼吸とは…

赤ちゃんはお母さんのお腹から外に出ると、しっかり泣くことで肺の中にたまっている羊水を吐き出したり、肺に圧をかけて吸収させたりします。

しかし、なんらかの理由によってそれがうまくいかず、肺の中に用水が溜まったままで十分に肺が広がらず呼吸が苦しくなることです。

帝王切開や早産で生まれた赤ちゃん、分娩の時間が非常に短い場合などに多く見られると言われています。

症状としては、陥没呼吸、呻吟、鼻翼呼吸などのほか、皮膚や粘膜が青紫色に変化するチアノーゼがみられる場合もある。

通常2〜3日で回復し、後遺症が残る例はほとんどありません。

ただし、気胸新生児遷延性肺高血圧症といった合併症の発症には注意をしておく必要がある。

陣痛から出産まで

陣痛が弱いので一旦帰宅…

朝からお腹を壊したような痛みがあり、朝からほぼトイレにこもっていましたが、便が出ずに痛みが継続していたので、「さすがにこれは陣痛だな」と思い、夫にも促されて病院に行きました。

NST(ノンストレス検査)と内診をしてもらいましたが「まだ陣痛が弱いから家が近いなら一度ご自宅に戻って様子をみてもいいですよ」と言われ一旦帰ることに。(自宅と病院の距離は車で1〜2分)

家に帰ってから陣痛の間隔も短くなってきましたが、まだ我慢できる痛みだったし「また帰ることになるかも」と思い夜まで我慢してしまいました。

あっという間に子宮口全開に

夫に説得されようやく病院に向かい、到着してすぐに内診してもらうと子宮口は7センチ。そのままLDRという部屋へ案内されました。

※LDRとは、陣痛(Labor)、分娩(Delivery)、回復(Recovery)の頭文字をとったもので、陣痛から分娩、回復まで、移動することなく、同じ部屋で行うことができます。

助産師さんには「生まれるのは明日の朝くらいかな〜」と言われ、時計を見るとまだ朝まで何時間もある…この時点で結構痛くなっていたのでこの痛みが朝まで続くかと思うと絶望しました。

ところが、そこからすぐに子宮口全開になり、あれよあれよといううちに2回いきんで誕生しました。病院に到着してから約15分というスピード出産でした。

産ぶ声がなんだか弱々しい気がするな〜と思いましたが、助産師さんと「あっという間だったね〜」など談笑して和やかムードだったのでそこまで気にはしませんでした。

新生児一過性多呼吸でNICUへ…

娘は少し離れたところで身長や体重などの測定をしていていましたが何か様子がおかしい…

生後5分ほどした後から呼吸が苦しい様子があり、助産師さん達が呼吸のサポートをしてくれていました。

10分ほど経ってもなかなか改善せず、小児科の先生がやってきて診察を行いました。

呻吟や鼻翼という呼吸が苦しいサインがあったので呼吸のサポートを継続しましたが、SpO2という酸素の数値がなかなか上がらなかったためNICUでの治療が必要になりました。

助産師さんが「つれていく前に顔見せるね〜」と少しだけ抱っこして写真を撮ることができました。

娘の状況

説明書より一部抜粋

● NICU入室後は鼻翼呼吸と呻吟の症状はなくなり酸素の数値もふらつきもなくなってきたため、現在は呼吸の補助はせずに経過を見ている。

● 心臓や血管の構造は特に問題はない。血液検査では感染症の問題はありません。

今後の計画 : 呼吸状態に悪化がないか経過を見ていきます。循環は胎外に適応することを確認します。(動脈管の閉鎖など)生後6〜9時間より栄養を開始します。生後2時間で低血糖はなく経過していますが今後も低血糖がないか経過を見ていきます。

入院期間: お母さんと一緒の退院を目指します。

小児科の先生から説明を受けて、思ったより深刻ではないということはわかりましたが、当時は自分に原因があったんじゃないかと落ち込みました。

「もう少し病院に行くのが遅かったら…」「病院が近くじゃなかったら…」娘は自宅で産まれていたかもしれないと考えると恐ろしかったです。

本当はもっとはやくお腹の中から出たかったけど、ママのために病院に着くまで待っていてくれたのかな…

 1日目

幸い症状は軽く、娘は保育器ではなくコットの中で眠っていました。心電図やSpO2を測定するモニターが取り付けられていましたが、抱っこや授乳の練習、オムツ替えもすることができました。

NICUのスタッフさんに、「モニターつけながらになるけど午後から赤ちゃん連れて行けるかも」と言われましたが、その後、数値にふらつきがでてきたという理由で「もうちょっと様子を見てからお返ししますね。」と言われてしまいました。

深い眠りに入ったときに数値が低くなりやすいらしく、引き続きNICUで経過を見るとのこと。

同室の赤ちゃんの泣き声が聞こえたり、沐浴が終わってお母さんの元へ戻ってくる赤ちゃんをみると、「何で自分の子供はここにいないのだろう。」とこっそり泣いていました。

 2日目

昨夜の間に、酸素の数値が60%くらいになるときがあり(96%以上が正常値)一時的にDPAPによる呼吸補助が行われていたようです。

鼻から酸素を送られ、ミルクもチューブで注入されている姿に少しびっくりしましたがNICUの看護師さんが「この処置をしている間は苦しくないから大丈夫よ。」と励ましてくれました。

おかげで状態も安定し、DPAPの処置も終了することができ、モニターをつけた状態ではありますが、13時から21時まで母子同室が可能になりました。

夜には再びNICUでの経過観察になり寂しかったですが、24時間体制での赤ちゃんのお世話に備えて、しっかり休んでおこう!と思いました。

3日目

はじめての24時間母子同室にドキドキ。

この日のお昼はお祝い膳でした。娘の顔を見ながら食べることができて嬉しかったです。

しかし、モニターが「測定不安定」と頻繁に表示されるようになってしまい途中何回も助産師さんがモニターを付け替えに来てくれたり、娘の様子を見にきてくれました。

それでもうまくいかなかったのか、確認のため娘は20時頃再びNICUに戻ることに…(涙)

顔色はいいし、動いたり、泣いて汗をかいたりして感度が悪くなっているのかも…とのこと。

4日目

前日はモニターの不具合で正確に計測できなかったので、受信しやすいようにNICUの近くの病室に移動して、モニターも新しいものにかえてくれていました。

先生からも、大きな問題もなく経過良好と言ってもらえてホッとしました。明日の朝の判断になるが今のところ明日の退院と考えておいていいでしょうと言われました。

しかし、モニターなしで24時間過ごしたことがないのでこのまま退院して大丈夫なのかと少し不安もあり、看護師さんに話したところマザーリングというものをすすめられました。

● マザーリング とは

赤ちゃんが退院する前に家族と一緒に過ごすことで、退院後の生活をイメージしやすくなり、退院後、お母さんが安心して育児ができるようにサポートするというもの。

また、対処法を教えてもらうことで、今後のお世話の不安を解消していくことができます。

本来なら赤ちゃんの入院が長引いた場合に利用できるみたいですが、この日担当の看護師さんがそのほうが私が安心できると判断し、配慮してくださいました。

ママだけじゃなくて一緒にお世話する人も顔色や呼吸などをよく見ておく必要があるので、夫も一緒に付き添いすることとなりました。

5日目

私は一旦退院という形になるので、またもや病室を移動することになりました。

夜間は看護師さんが1時間ごとに来てくれて授乳の練習に付き合ってくれたり、わからないことや今後の不安なことなど、なんでも相談にのってくれて心強かったです。

病院で年越しすることになりましたが、家族3人で過ごせて嬉しかったです。

6日目

無事退院することができました。

一度治ってしまえば悪化することはなく、あとあと体調や発育に影響を残すことはないそうです。 

他の子に比べて特別気をつけなければいけないこともないので安心して子育てしてくださいとのと。

ちょうどお正月だったので、早く一緒に退院したい気持ちもありましたが、マザーリングをしたことでより安心することができました。

新生児一過性多呼吸まとめ

● 新生児一過性多呼吸とは、赤ちゃんの肺の中に水分が残っているために一時的に呼吸が苦しくなる病気で、新生児に起こる呼吸の病気で1番多いそうです。

● 帝王切開や早産で生まれた赤ちゃん、分娩の時間が非常に短い場合などに多く見られると言われています。

● 陥没呼吸、呻吟、鼻翼呼吸などのほか、チアノーゼがみられる場合もある。

● 名前の通り一過性のもので、通常は酸素吸入のみで2〜3日で回復し、後遺症の心配はほとんどない。

当たり前だと思っていたことは奇跡

順調な妊娠経過をたどっていても、予期せぬトラブルがあったり、想定外の出産になる可能性もゼロではありません。私も、元気に産まれてきてくれるのが当たり前のように考えていました。

今回の経験で、「妊娠して、十月十日お腹で無事に成長し、元気に生まれてきてくれることは本当に奇跡なんだな〜」と改めて感じました。

当時は産まれたばかりの我が子と離れ離れで、不安な思いもたくさんしましたが、その奇跡を感じられる特別な経験をさせてもらったな思います。

また、小児科の先生やスタッフのみなさんには、本当にお世話になりました。赤ちゃんを安心して任せられただけでなく、いつも笑顔で声をかけてくださり、精神面でも大変救われました。改めて医療に携わる方々へのリスペクトの念を抱きました。


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